東芝デバイス&ストレージは、3.5型ニアラインHDD「MG10」シリーズを発表した。ディスクを10枚搭載し、記憶容量は最大20Tバイト。データセンター、クラウドサービス、サーバ、ストレージシステムに適する。
東芝デバイス&ストレージは2022年10月、最大20Tバイトの3.5型ニアラインHDD「MG10」シリーズを発表した。データセンター、クラウドサービスプロパイダー、サーバ、ストレージシステムに適する。同年10〜12月期からサンプル出荷を開始する。
MG10シリーズは、FC-MAMR(Flux Control-Microwave Assisted Magnetic Recording:磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式)を採用し、書き込み磁極からの磁束制御によるアシスト効果などを利用することで、記録密度を高めている。
ディスクを10枚搭載したヘリウム充填HDDで、記憶容量は前世代品から11.1%増加し、最大20Tバイトまでラインアップする。バッファサイズは512Miバイト、ディスク回転数は7200rpm、最大連続データ転送速度は268Miバイト/秒、消費電力は20Tバイトモデルで4.38Wだ。
対応フォーマットは4Knまたは512eで、512eモデルには独自の「パーシステントライトキャッシュ」技術を搭載し、突然の電源喪失によるデータ損失を防ぐ。オプションで、SIE(Sanitize Instant Erase)やSED(Self-Encrypting Drive)を搭載できる。
CMR(従来型磁気記録)方式のため、従来型HDDとの置き換えも可能だ。インタフェースはSASとSATAに対応し、システムの運用コストや設置面積の削減に貢献する。
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