低消費電力のグローバルシャッター機能搭載イメージセンサー：STマイクロ VD55G1

STマイクロエレクトロニクスは、グローバルシャッター機能を搭載したイメージセンサー「VD55G1」を発表した。2.7×2.2mmと小型で、800×700ピクセルの解像度を備えている。

[EDN Japan]

　STマイクロエレクトロニクスは2024年2月、グローバルシャッター機能を搭載したイメージセンサー「VD55G1」を発表した。既にサンプルを出荷中で、同年3月に量産を開始する。

イメージセンサー「VD55G1」 出所：STマイクロエレクトロニクス

2.7×2.2mmで800×700ピクセルの解像度

　サイズは2.7×2.2mmと小型で、800×700ピクセルの解像度を有する。ピクセルサイズが2.16μmのため、高感度、低クロストークを特徴とする。画素イベント発生画像をストリーミングでき、アイトラッキングや動作検出などに適している。

　原画の背景を除去する新機能を搭載していて、ホストプロセッサによる後処理の負荷を軽減できる。1mWの常時オン自律モードは、ホストがオフのときにも認識機能を継続できる。動作や被写体の変化を検出するとシステムを起動するため、消費電力の低減につながる。

　I³Cインタフェースを内蔵し、I²Cとは互換性を備える。複数の自動露出モード、高フレームレート動作、柔軟性の高い色調マッピング、複数のコンテキストスイッチなどの機能を搭載している。

　主な用途は、スマートグラス、ARおよびVRヘッドセット、産業用ロボット、ドローン、バーコード、スマートホーム機器など。スマートコンピュータビジョンの性能向上に寄与する。