ルネサス エレクトロニクスは、第2世代のDDR5サーバ用MRDIMM向けのメモリインタフェースチップセットを発表した。同社が既に提供しているDDR5向けの温度センサー、SPDハブと組み合わせて使用できる。
ルネサス エレクトロニクスは2024年11月、第2世代のDDR5サーバ用MR(マルチプレックスランク)DIMM向けのメモリインタフェースチップセットを発表した。既にサンプル出荷を開始していて、2025年1〜6月の量産を予定している。
具体的には、MRCD(マルチプレックスレジスタードクロックドライバー)「RRG50120」、MDB(マルチプレックスデータバッファー)「RRG51020」、PMIC(パワーマネジメントIC)「RRG53220」の3種をそろえる。
RRG50120は、同社の第1世代品と比べて消費電力が45%低減。RRG51020とともに、最大12.8Gバイト/秒のデータ転送速度に対応した。また、RRG53220は電気的オーバーストレス保護機能を備えていて、電力効率にも優れる。高電流、低電圧動作に適する。
今回開発したチップセットは、いずれも同社が既に提供しているDDR5向けの温度センサー、SPD(シリアルプレゼンス検出)ハブと組み合わせて使用できる。
第2世代のDDR5 MRDIMMは、転送速度が最大1万2800Mトランスファー/秒で、メモリ帯域幅が第1世代の1.35倍に拡大した。AI(人工知能)やHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)などでの用途に適する。
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