TDKは、車載電源回路用の薄膜インダクター「TFM201612BLEA」シリーズを開発し、量産を開始した。サイズは2.0×1.6×1.2mm。従来品と比べ、定格電流は16%向上して5.6A、直流抵抗は31%低減して22mΩとなった。
TDKは2025年7月、車載電源回路用の薄膜インダクター「TFM201612BLEA」シリーズを開発し、量産を開始した。サンプル価格は1個当たり20円(税別)。月産100万個を予定している。
サイズは2.0×1.6×1.2mmで、同サイズの従来品「TFM-ALMA」シリーズと比べ、定格電流は16%向上した5.6A、直流抵抗は31%低減した22mΩ。従来品と同じ実装面積で大電流用途に対応し、より低損失で高効率な電源回路を設計できるようになる。
設計にあたっては、車載用途の高温環境下での使用を想定し、動作温度範囲の上限を150℃まで引き上げて信頼性を高めた。定格電圧は20V、インダクタンスは0.33±20%または0.47±20%だ。
主な用途としては、電気自動車(EV)や先進運転支援システム(ADAS)、車載カメラモジュール、セルラーV2Xなどの車載用電源回路を想定している。
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