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電源回路を20%縮小可能 エイブリックの車載カメラ向けPMICLDO外付けで発熱を分散

エイブリックは、車載カメラモジュール向けの3チャンネル出力パワーマネジメントIC「S-19560B」シリーズを発売した。DC-DC2系統とLDO1系統を搭載していて、実装面積を縮小できる。

» 2025年12月04日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 エイブリックは2025年11月、車載カメラモジュール向けの3チャンネル出力パワーマネジメントIC(PMIC)「S-19560B」シリーズを発売した。2チャンネルの降圧DC-DCコンバーターと1チャンネルのLDOレギュレーターを搭載。必要な外付け部品もコイル2個、コンデンサー5個に抑えた。

車載パワーマネジメントIC「S-19560B」 車載パワーマネジメントIC「S-19560B」 出所:エイブリック

 同社のLDOレギュレーター「S-19255」とコンデンサー2個を追加することで、競合製品と比べて、4チャンネルの電源回路を約20%小さく構成できる。LDOを外付けする構成により発熱を分散し、カメラモジュールの熱対策にも寄与する。出荷時に出力電圧や起動シーケンスを設定していて、電源投入後のイニシャライズ操作が不要だ。

PPAPに対応可能

 低温、常温、高温の三温度テストを実施していて、車載向け電子部品規格「AEC-Q100」への対応を予定する。生産部品承認プロセス(PPAP)にも対応可能な車載向け品質を備えた。

 入力電圧範囲が4.0〜16Vで、Ch1(DC-DC)が3.3〜5.0V/600mA、Ch2(DC-DC)が0.9〜3.0V/700mA、Ch3(LDO)が0.9〜3.3V/300mAを出力する。VOUT端子電圧精度が±1.5%で、発振周波数が2.2MHz。過電流保護(1.2Aのパルスバイパルス方式)、サーマルシャットダウン(170℃)、短絡保護(Hiccup制御)、UVLO(3.35V)などの保護機能も備えた。

 スペクトラム拡散型発振機能ありとなしを選択可能。出力放電のオン、オフも選べる。動作温度範囲は−40〜+125℃。パッケージは2.0×3.0×0.5mmのHSNT-8(2030)を採用した。鉛フリーかつハロゲンフリーになる。

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