テスターでMAX232Cとコネクターの接続を確認したところ、RxDの信号がつながっていなかった。図1のMAX232C ICの左に実装された電解コンデンサーの液漏れが気になったので、電解コンデンサーの4個を外した。接続状態を確認した写真を図4に示す。
図4は電解コンデンサーを外しハンダ面に光を当てた写真だ。左端の電解コンデンサーの下にある赤丸のパターンが2本切れていた。そのうち1本は左側はMAX232Cの7ピンに接続されたTxD信号線だった。もう一本も断線していたが、こちらはノイズ対策のアース配線なので、このままで問題はないだろう。恐らく電解コンデンサーから漏れた電解液で、パターンが断線したものと思われた。修正した基板の写真を図5に示す。
図5左は断線したパターンを修正、右は上下のジャンパー線を修理して配線を強化した様子だ。
余談だがCMOSのロジックを点検しているときに危ない回路が見つかった。CPU基板の74HC32の出力の3ピンと入力の2ピンが5V端子に接続されていたのだ。未使用ゲートの処理として、入力端子だけでなく出力端子まで電源に接続されていた。3ピンの出力は常にHighになるので実用上の問題はないが、疑問が残る回路だった。図6に示す。
図6左のテストピンをつないだのは74HC32のORゲートだ。出力の3ピンが電源端子の5Vにつながっているのが分かる。右はハンダ面で1ピンはGND、2と3ピンがパターンでつながっていた。危ない端末処理だが実害はないので良しとした。
不具合の原因がはっきり分かったので、自信をもって客先へ送り返した。一週間後に正常に動作したと連絡があった。RS232Cの電源生成パターンが切れたのは初めてだった。機器の不良の原因のほとんどが、電解コンデンサーの劣化や電解液漏れなのだと実感した。
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