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オン抵抗を半減したpチャネルパワーMOSFET、ノートPCの省電力化/小型化が可能ルネサス μPA2812T1L

ノートPCに搭載するリチウムイオン電池の充放電制御回路に用いるpチャネルパワーMOSFETである。従来品と比べてオン抵抗を半減するとともに、外形寸法が3.3mm角の小型パッケージを採用している。

» 2012年02月16日 13時25分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2012年2月、pチャネルパワーMOSFETの新製品を発表した。「μPA2812T1L」をはじめとする5品種で、従来品と比べてオン抵抗を半減したことを特徴とする。ノートPCにおいて、リチウムイオン電池の充放電を制御したり、リチウムイオン電池とACアダプタとの間で電源を切り替えたりするスイッチ回路の用途に向ける。サンプル価格は50円。2012年4月から量産を開始し、2013年4月以降の量産規模は5品種合計で500万個/月を見込む。

 新製品の5品種は、耐圧がドレイン-ソース間で−30V、ゲート-ソース間で±20V、パッケージは外形寸法が3.3mm角のHVSONと同じである。一方、ドレイン電流、オン抵抗、入力容量は各品種で異なる。例えばμPA2812T1Lの場合、ドレイン電流は30A、オン抵抗はゲート-ソース間電圧が4.5Vの時に4.2mΩ(標準値)、入力容量は3850pFとなっている。オン抵抗は、同サイズの従来品と比べて半減している。また、同等のオン抵抗を持つ従来品と比べた場合には実装面積が2/3になっている。このため、ノートPCの省電力化や小型化に役立つという。


 残りの4品種のドレイン電流/オン抵抗(ゲート-ソース間電圧が4.5Vの時の標準値)/入力容量は以下の通り。μPA2813T1Lは、27A/5.6mΩ/3160pF。μPA2814T1Sは、24A/7.2mΩ/2810pF。μPA2815T1Sは、21A/9mΩ/1760pF。μPA2816T1Sは、17A/12mΩ/1210pFとなっている。

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