最後に少し余談ですが、英語のアプリケーションノートが日本語に翻訳されるかどうかの舞台裏を明かしましょう。多くの場合、半導体メーカーは“この製品は売れる(だろう)から、お客様にも日本語の資料が必要(だろう)”という判断で翻訳対象を選んでいます。ですから、お客様からメーカーに寄せられる質問の数とアプリケーションノートの数は必ずしも比例しません。
そこで、皆さんがもし「これは日本語の資料が必要だ!」と思ったら、要望の声を上げてみるのが良いと思います。電子メールで問い合わせるのでも、製品ごとのWebページにあるコメント欄からメッセージを送るのでもよいでしょう。ついためらってしまいがちですが、“恥のかき捨て”と割り切り、ブロークンな英語でかまいませんから勇気を持って一声上げてみましょう!
“Please the application note in Japanese!!”
……だ、大丈夫、これくらいの方が、かえって切実さをアピールできるはずです!!
赤羽 一馬(あかばね かずま)
1995年に日系半導体メーカーに入社。5年間にわたって、アナログ技術のサポート/マーケティングに従事した。2000年に外資系アナログ半導体メーカーのマキシム・ジャパンに転職。現在は、フィールドアプリケーション担当の技術スタッフ部門でシニアメンバーを務めている。
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