2013年7月17〜19日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2013」が開催される。主催の一般社団法人日本能率協会(JMA)にTECHNO-FRONTIER 2013の見どころを聞いた。
TECHNO-FRONTIERは、「メカトロニクス技術とエレクトロニクス技術の発展と普及を支援する」をメーンテーマに掲げた展示会/カンファレンスの総称であり、10分野にわたる専門技術展/カンファレンスが一堂に開催される。モータ技術展、電源システム展、モーションエンジニアリング展など、エレ/メカトロに関するあらゆる要素技術の最新動向が、網羅される構成となっている。
>>3メディア合同「TECHNO-FRONTIER 2013特集」
今回のTECHNO-FRONTIER 2013は、前回2012年よりも多い446社が出展。うち67社は海外からの出展であり、国際色を豊かにしながら、その開催規模を拡大し、来場者数も前回よりも多い3万2000人の来場を見込んでいる。
さらにTECHNO-FRONTIER 2013では、エレクトロニクス/メカトロニクス業界の最新トレンドを押さえた6つテーマでの集中展示を実施する。「注目が集まる集中展示の中でも、『介護・ヘルスケア/医療機器開発技術ゾーン』と『モータの省エネルギー・ソリューションゾーン』は必見です」(JMA担当者)という。
介護・ヘルスケア/医療機器開発技術ゾーンでは、約10社が出展を予定。ヘルスケアや医療現場向けのセンサーなど部品、技術の展示にとどまらず、「介護ロボットや手術支援ロボットなど新規性の高いシステムレベルのデモ展示が展開される見込み」とする。
モータの省エネルギー・ソリューションゾーンでは、2013年1月に経済産業省が省エネルギー消費効率の基準「トップランナー基準」を定めたこともあり、注目度が高まっている産業用次期高効率モータ(プレミアム効率モータ)を取り上げる。経産省の定めた同基準は、2015年から欧州並みの規制に引き上げるというものであり、これまで以上にモータの省エネ、効率化に貢献する関連技術、製品の展示が活発化する見込みだ。
集中展示に加え、「世界に誇れる日本の匠(たくみ)技術ゾーン」も今回から、新設する。「日本のものづくりは、厳しい環境にさらされ、製造拠点の海外移転も目立つ。その中で、少しでも日本国内でのものづくりを増やしたいという思いから、国内に埋もれている匠の技術を発掘し、紹介したい」というコンセプトで、ゾーンを新設した。同ゾーンには、独自の技術で世界から熱い視線が注がれている国内中小企業7社の参加が決定。めっきや切削など微細加工技術を中心に匠の技術を有する企業が集まった。
TECHNO-FRONTIERは、多数の出展社が集結する展示だけでなく、多彩な内容がそろう技術シンポジウムも大きな目玉だ。今回の技術シンポジウムは、9分野46セッションを実施し、各セッションを合計したスピーカー数は150人にのぼる。これからのエレクトロニクス/メカトロニクス業界で応用されるあらゆる最新技術の動向を習得できる。技術シンポジウムの各セッションの受講は有料で、事前申し込みが必要だ。
展示会場内では、参加無料の出展者セミナーも多数開催される他、開催初日には、「いよいよ産機市場へ! SiCパワーデバイスの最新動向」と題したランチセッション(参加無料、定員200人)も行われる。
「例年、各種製造業を中心に、多くのエンジニアに来場いただいている。今回は、医療関連の集中展示も初めて開催することもあり、医療機器や介護システムの設計、開発エンジニアの来場も多く呼びかけたい」としている。
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