IDTは、ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」を策定するWPC(Wireless Power Consortium)の「WPC1.1仕様」に準拠した無線給電トランスミッタIC「IDTP9035A」と「IDTP9036A」を発表した。
IDT(Integrated Device Technology)は2013年7月2日、ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」を策定するWPC(Wireless Power Consortium)の「WPC1.1仕様」に準拠した無線給電トランスミッタIC「IDTP9035A」と「IDTP9036A」を発表した。IDTは、「業界最小の実装面積と最小部品数でワイヤレス充電器の設計が可能になる」としている。
2つの新製品は、WPCにより認定され、IDTP9035Aは、Tx-A5とTx-A11(いずれも5V シングルコイル)構成のWPC1.1仕様を満たし、IDTP9036Aは、Tx-A6(12V 3コイル)構成のWPC1.1仕様を満たしているという。
最新のWPC1.1仕様は、送電用コイルと受電用コイルの間に金属物体が入っていることを検出する異物検出機能(FOD)を盛り込み、ノイズ対策なども強化した仕様となっている。
新製品は、IDTの従来無線給電トランスミッタICと互換性を持ち、従来ICと同様に拡張された通信機能、安全性、電力供給機能を利用できるという。いずれの製品も、6mm角、高さ0.75mmサイズの48ピンVFQFPNパッケージを採用し、動作温度範囲は−40℃〜85℃。入力電圧範囲はIDTP9035Aが4.75〜5.25V、IDTP9036Aが11.40〜12.60Vとなっている。
現在、特定顧客向けのサンプル出荷を開始している。
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