SMKは、1層フィルム構造の静電容量式タッチパネルを開発し、販売を開始した。「重要な操作機能に絞った」(SMK)など材料/製造コストを抑えた製品で、家電やOA機器などの用途に向けて展開する。
SMKは2013年10月、1層フィルム構造の静電容量式タッチパネルを開発し、販売を開始した。「重要な操作機能に絞った」(SMK)など材料/製造コストを抑えた製品で、家電やOA機器などの用途に向けて展開する。
新製品は、自己容量タイプの静電容量式タッチパネル。一般的にフィルム構造の静電容量式タッチパネルは、2枚のセンサーフィルムを組み合わせた構造だが、新製品は1枚のセンサーフィルムでキー入力、フリック、マルチタッチ(2点)の操作を実現した。センサーフィルムは、ガラスやプラスチックなどのカバーレンズと貼り合わせることもできる。
センサーフィルムを1枚にすることで、材料コストが抑制できる他、スクリーン印刷技術を用いた製法により、製造コストの低減を図ることに成功したという。さらに1枚のフィルムの片面にセンサーを形成したことで、2次元曲面にも貼り合わせることができる。
サイズは、3.5インチまで対応。インタフェースはI2Cを採用している。
SMKでは、フィリピン工場で月産30万枚(3.5インチ換算)で量産を行う計画。なお、新製品のサンプル価格についてSMKは、「カスタム使用のみの対応のため、価格は仕様により異なる」としている。
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