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RF回路の設計を簡素に、4G通信やマイクロ波P2P無線向けRF ICアナログ・デバイセズ ADRF 6720他

アナログ・デバイセズ(ADI)は、これまで外付けしていたディスクリート素子などの機能を集積することで、RF回路部の設計を簡素化することができるRF IC製品を発表した。I/Q変調器など3製品は、3G/4G通信やマイクロ波によるポイントツーポイント(P2P)無線、防衛/航空宇宙、測定機器などの用途に向ける。

» 2014年06月09日 13時20分 公開
[EDN Japan]

 アナログ・デバイセズ(ADI)は2014年6月、これまで外付けしていたディスクリート素子などの機能を集積することで、RF回路部の設計を簡素化することができるRF IC製品を発表した。I/Q変調器など3製品は、3G/4G通信やマイクロ波によるポイントツーポイント(P2P)無線、防衛/航空宇宙、測定機器などの用途に向ける。

 新製品は、I/Q変調器「ADRF6720」、I/Q復調器「ADRF6820」およびデュアルミキサー「ADRF6612」の3製品である。ADRF6720は、動作周波数範囲が700MHz〜3GHzのI/Q変調器で、位相ノイズが低いシンセサイザやRFバランを搭載している。最大1GHzまでのチャネル帯域幅で送信が可能である。また、イメージ除去やキャリアフィールドスルー補償、プログラマブルなリニアリティ最適化機能なども備えている。パッケージは外形寸法が6×6mmの40端子LFCSPで供給する。

I/Q変調器「ADRF6720」、I/Q復調器「ADRF6820」およびデュアルミキサー「ADRF6612」の外観

 ADRF6820は、動作周波数範囲が695MHz〜2.7GHzのI/Q復調器で、位相ノイズが低いシンセサイザやRFスイッチ、RFバラン、RFデジタルステップアッテネータなどを搭載している。リニアリティ最適化やI/Q位相、ゲインミスマッチ補償などを行う機能も備えている。パッケージは外形寸法が6×6mmの40端子LFCSPで供給する。

 ADRF6612は、動作周波数範囲が700MHz〜2.7GHzのRFダウンコンバータで、IFアンプやRFバラン、位相ノイズが低いシンセサイザなどの機能を搭載した。3G/4G通信で用いられるダイバーシティ受信などに適しているという。パッケージは外形寸法が7×7mmの48端子LFCSPで供給する。

 3製品ともサンプル品の出荷は既に開始している。米国における1000個購入時の単価は、ADRF6720が6.80米ドル、ADRF6820が10.99米ドル、ADRF6612が14.99米ドルである。

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