入力感重視の抵抗膜方式タッチパネル、15インチまでの大型化に成功:SMK 大型抵抗膜方式FFBタッチパネル
SMKはタッチ操作時に多彩な感触を得られるフォースフィードバックタッチパネルの大型化に成功。15インチまでの量産が可能となった。
SMKは2015年3月、大型抵抗膜方式フォースフィードバック(FFB)タッチパネル(フィルム/ガラスタイプ)を開発し、2015年6月から量産を開始すると発表した。
同社は、タッチ操作時に多彩な感触を得られるFFBタッチパネルを2003年に商品化。従来は5〜10インチの小・中型サイズを出荷していたが、今回、15インチまでの大型パネルにも対応した。
同社のFFB技術は、圧電素子を用いてパネル自体を歪ませることで、タッチ感を演出するもの。画面が大型になるほど、振動のばらつきや制御は難しくなるが、振動素子の配置や最適な振動波形の研究を進め、商品化に成功した。
大型抵抗膜方式フォースフィードバック タッチパネル
指およびペンでの入力を想定し、入力加重は0.05N〜1N。使用温度範囲は0〜50℃、保存温度範囲は−20〜60℃となっている。
同製品は、主にFA、事務機器、医療機器、POS端末など、確実な入力感が求められる用途に対応する。さらに今後は、防塵・防滴性に優れた化粧シート付きフラットタイプへの展開も検討しているという。
生産能力は月間2万個で、カスタム仕様のみの対応のため、価格は仕様によって異なる。
- iPhoneでマルチタッチができるのはなぜ?
今回はマルチタッチの仕組みを解説します。タッチパネルの代表的な方式に抵抗膜方式、静電容量方式があるのはよく知られていることですが、抵抗膜方式は、構造上マルチタッチには向きません。それはなぜなのでしょうか。
- 富士通コンポーネント、静電容量方式タッチパネル市場に参入
富士通コンポーネントは2014年12月、静電容量方式のタッチパネルの第1弾製品としてカバー/フィルムセンサー構成の「FID-154シリーズ」を発表した。
- タッチパネルの原理
- タッチパネル技術の最新動向を追う
「iPhone」や競合製品により、その利便性に対するユーザーの認知度が高まったこともあって、タッチパネルを備えた機器がますます普及しつつある。タッチパネルにはさまざまな方式があるが、それぞれに長所と短所が存在する。本稿では、現在も広く利用されている抵抗膜方式と、注目度がますます高まっている静電容量方式の最新技術について解説するとともに、コントローラICベンダーの新たな取り組みなどを紹介する。
- USB3.1規格準拠のMicro-Bコネクタ
SMKは、通信/充電用途の接続用に「USB3.1 Micro-Bコネクタ」を発売した。独自の二重シールドケース構造により、コジリ負荷に対する耐変形強度を向上した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.