TDKは、温度センサーのNTCサーミスタ0402サイズに、公称抵抗10kΩ、1%公差品「NTCG043」を追加した。0603サイズと同特性の0402サイズを製品化したことで、0402サイズへの置き換えが容易になるという。
TDKは2015年3月、温度センサーの「0402」(0.4×0.2×0.2mm)サイズNTCサーミスタに、公称抵抗10kΩ、1%公差品「NTCG043」を追加したと発表した。カメラモジュール、LEDモジュール、Wi-Fiなどの通信モジュール、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末などの用途に向ける。
近年、スマートフォンなどのモバイル機器では、基板実装部品点数が増加する傾向にある。その一方で、機器の薄型化や電池の大型化に伴い、実装面積削減のため、NTCサーミスタにもダウンサイズが求められているという。
NTCG043は、材料の微細化、組成の最適化に加え、製造プロセスを最適化したことで、0402サイズで公称抵抗10kΩ、公差1%を達成。0603サイズと同特性を持つ0402サイズを製品化したことで、0402サイズへの置き換えが容易になった。これにより、通信モジュールなどの小型化やモバイル機器の高密度実装化に対応できるという。
サンプル価格は10円で、生産開始は2015年7月の予定。同社では今後、10kΩ/100kΩ以外の公称抵抗についてもシリーズ化を目指していくという。
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