サイプレスセミコンダクタは、大容量シリアル強誘電体メモリとして、4Mビットシリアル「F-RAM」ファミリを発表した。40MHzのSPIを搭載し、100兆回の読み出し/書き込みサイクルに対応する耐久性を備えた。
サイプレス セミコンダクタは2015年5月、業界最大容量のシリアル強誘電体メモリとして、4Mビットのシリアル「F-RAM」ファミリを発表した。産業機器向け制御/オートメーション、産業機器向け測定装置、多機能プリンタ、テスト/測定機器、医療用ウェアラブル機器などの用途に向ける。
シリアルF-RAMファミリは、40MHzのシリアルペリフェラル・インタフェース(SPI)を搭載。動作電圧範囲は2.0〜3.6Vで、85℃環境下では10年間、65℃環境下では151年間のデータを保持できる。また、100兆回の読み出し/書き込みサイクルに対応する耐久性も備えた。これらの機能により、データセキュリティを確保しながら、連続的かつ頻繁な高速データ読み出し/書き込みが求められるアプリケーションに対応するという。
さらに、同社のF-RAMは、エネルギー効率の良い不揮発性メモリのため、消費電力が低く、チャージポンプなしで動作できる。
パッケージはRoHS対応の8EIAJ/8TDFNで、既にサンプルの出荷を開始。量産開始は2015年第4四半期の予定だという。
容量1MビットのI2C FRAM
低電力マイコンとFRAMを統合したNFCセンサートランスポンダIC
SRAMとの置き換え可能、富士通セミコンの4MビットFRAM
70℃/5年の長期信頼性を実現、村田製作所の薄型「電気二重層キャパシタ」
グラウンド配線の考え方Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング