セイコーインスツルは、車載機器用モーターの回転検知に対応する、150℃動作/26V耐圧の車載用ホールIC「S-57P1シリーズ」を発売した。電源電圧範囲は2.7〜26Vで、高耐圧26Vの入力が可能になるため、車載機器に対応できる。
セイコーインスツルは2015年5月、車載機器用モーターの回転検知に対応する、150℃動作/26V耐圧の車載用ホールIC「S-57P1シリーズ」を発売した。ファンモーター、パワーステアリングなどの車載機器用モーターの他、高温動作が必要な産業用モーターなどの用途に向ける。
S-57P1シリーズは、S/N極の両極の磁界を交互に検知する交番検知型のホールICとなる。磁束密度(ICに印加された磁界)の極性変化を検知して出力電圧が変化し、また、磁石と組み合わせることで、さまざまな機器の回転検出が可能になるという。
動作周囲温度は最大150℃、ジャンクション温度は最大170℃で、エンジン周りなど、高温対応が求められる環境でも使用できる。電源電圧範囲は2.7〜26Vで、高耐圧26Vの入力が可能になるため、車載機器に対応できる。
磁気感度精度は±1.0mTと高精度のため、磁石と組み合わせた機構の動作ばらつきを小さくできる。パッケージはSOT-23-3Sで、逆接続保護回路も備えた。
さらに、機構に合わせて磁石と同社のホールICの組み合わせを提案する「磁気シミュレーションサービス」も提供。これにより、開発の負荷や期間、費用を削減できるとしている。
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