3ch同時受信可能なスマートキー向けRFチップ:NXP Mantra RFファミリ
NXPセミコンダクターズは、セキュアなカーアクセスと車両管理向けの高性能トランシーバ/レシーバ「Mantra RFファミリ」を発表した。1つのICで多数の周波数に対応し、最大3チャネルまで同時並行受信ができる。
NXPセミコンダクターズは2015年9月、セキュアなカーアクセスと車両管理向けの高性能トランシーバ/レシーバ「Mantra RFファミリ」を発表した。数百メートルの距離でキーフォブと車間の双方向通信を可能にする、長距離2ウェイRFリンクを提供するという。
Mantra RFファミリは、ミドルエンドからハイエンドの車のアクセス機能向けに開発されたRFチップファミリとなる。高い感度とブロック性能を備え、電波妨害に対する堅牢性とスムーズな信号受信を可能にしている。1つのICで、315、345、426、434、447、868、915、950MHzの周波数に対応し、最大3チャネルまで同時並行受信ができる。また、2つのRF入力により、シーケンシャル・アンテナ・ダイバーシティを可能にした。
タイヤ空気圧の監視、クルマの診断/管理など、さまざまなレシーバユニットのカーアクセスモジュールへの集積が可能。これにより、全般的なシステムコストを低減するという。また、強力なセキュリティ/認証機能により、無許可のアクセスを防止できる。
高性能トランシーバ/レシーバ「Mantra RFファミリ」のイメージ
同社では、Mantraを採用したクルマのキーを使用すると、燃料、バッテリーレベル、最新のメンテナンスデータを遠隔で確認でき、ドアや窓の施錠確認、遠隔ロック操作、エンジンの始動、車内温度の事前設定なども可能になるとしている。
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東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、Qi規格準拠のモバイル機器向けに、ケーブル充電と同程度の速度で充電できるワイヤレス給電用レシーバIC「TC7764WBG」を製品化し、量産出荷を開始した。
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マイクレル・セミコンダクタ・ジャパンは、低消費電力のRFレシーバ「MICRF229」「MICRF230」を発売した。スーパーヘテロダイン方式を採用し、OOK/ASKのデジタル変調に対応している。
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キーサイト・テクノロジーの「N9038A」は、低価格のMXE EMIレシーバである。周波数範囲が20Hz〜3.6GHzの電気・電子機器電磁障害コンプライアンステストの用途に向ける。
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