最大40V入力の降圧レギュレーター:アナログ・デバイセズ LTM8065
アナログ・デバイセズは、最大40V入力の降圧レギュレーター「LTM8065」を発売した。入力電圧範囲は3.4〜40Vと広く、ノイズが多く安定化されていない12〜36Vの入力電源でも安全に動作する。
アナログ・デバイセズは2017年10月、最大40V入力の降圧レギュレーター「LTM8065」を発売した。産業用ロボットや医療、FA、航空電子システムなど、ノイズが多く安定化されていない12〜36Vの入力電源でも安全に動作する。1000個購入時の参考価格は7.75米ドルから。6.25×6.25×2.32mmの小型BGAパッケージで提供する。
最大40V入力の降圧レギュレーター「LTM8065」
入力電圧範囲は3.4〜40V、絶対最大定格は42Vで、出力電圧は1本の抵抗を使って0.97〜18Vの範囲で調整できる。出力電圧範囲が広く汎用性が高いため、単独で3.3V、5V、12V、15Vの一般的なシステムバス電圧を生成可能だ。
最大85℃までの周囲温度で、12V入力から5Vの負荷に2.5Aの連続出力電流を供給する。ピーク出力電流は3.5A。スイッチング周波数は、外付け抵抗を用いて200k〜3MHzの範囲で調整できる。また、200k〜3MHzの外部クロックにも同期可能で、特定の周波数範囲内または範囲外で動作できる。
動作モードは、Burst Mode動作、パルススキップモード、スペクトラム拡散変調付きパルススキップモード、外部同期モードの4つを搭載。Burst Mode動作時の自己消費電流は8μAのため、バッテリー駆動システムに適している。動作温度範囲は、−40〜125℃となっている。
- 最大効率94%の同期整流式降圧レギュレーター
アナログ・デバイセズは、最大効率94%(2MHz時)の同期整流式降圧スイッチングレギュレーター「LT8645S」を発売した。1チップにパワースイッチ、昇圧ダイオード、発振器、制御回路、ロジック回路などを集積している。
- PCBの裏面に実装できる12Aの降圧レギュレーター
リニアテクノロジーは、クアッド(各3A)/トリプル(6A、3A、3A)/デュアル(6A、6Aまたは9A、3A)/シングル(12A)出力で構成可能なクアッド出力降圧レギュレーターを発表した。
- POL向け12V同期整流降圧レギュレーター
ルネサスエレクトロニクスの子会社であるインターシルは、POL向けの12V同期整流降圧レギュレーター「ISL850xx」ファミリーに、出力電流14A、12A、9A、5Aタイプを追加した。出力電圧は最小0.6V、入力電圧は3.8〜18Vとなっている。
- 消費電流260nA降圧型スイッチングレギュレーター
セイコーインスツルの子会社であるエスアイアイ・セミコンダクタは、ウェアラブル機器やIoT機器を低消費電力化できる高効率の降圧型スイッチングレギュレーター「S-85S1Pシリーズ」と「S-85S1Aシリーズ」を発表した。静止時消費電流が260nAで、100μA負荷時の効率が90.5%と高く、バッテリー駆動時間を最大2.5倍伸ばすことができる。
- 共通のヒートシンクで設置できるレギュレーター
リニアテクノロジーは、デュアル10Aまたはシングル20Aのパワーモジュール降圧レギュレーター「LTM4631」を発売した。共通のヒートシンクの下で、FPGAなどの負荷のすぐ近くに設置することができる。
- 降圧、昇圧、昇降圧コンバーターによる電力安定化
今回の記事では、降圧コンバーター、昇圧コンバーター、昇降圧(反転)コンバーターのそれぞれにおける電力安定化について解説します。
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