残るはシーケンサの基板だ。CPU基板を図5、IO基板を図6に示す。
IO基板が外部と接続されるので、ノイズなどで入出力部品が破損している可能性が高いので接続部を細かく点検する。IO各32チャンネルのフォトカプラの動作を確認すると正常であった。外部接続部は、抵抗器、ダイオードで十分に保護されており、破損する可能性は少ないようだ。
CPU基板に5V電源を供給して動作を確認してみた。図7に示す。
CPU基板は出力部のLEDが点灯、点滅し、プログラムは正常に動作しており、問題はなさそうだ。
この結果、不具合が予想されるのはAC200Vのリレーの接点の接触不良であり、AC200Vリレーのみを交換して顧客へ返却した。しかし客先で動作確認した結果、「修理前と同じ現象で動作しない」と返事があった。
これは困った。全ての部品を確認したつもりだったが、不良部品がまだどこかに隠れているようだ。そういえばリレー基板のAC200Vリレーに接続されたプラスチックの固体コンデンサーは、細かく確認しなかった――。ここに何かありそうだ。続きは次回に報告する。
《次回に続く》
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