800V対応の絶縁バスコンバーターモジュール:Vicor 800V BCM4414
Vicor(バイコー)は、ウルトラハイボルテージバスコンバーターモジュール「800V BCM4414」を発表した。500〜800Vの1次側入力電圧レンジに対応し、最大効率97.7%で安全電圧を2次側に給電する。
Vicor(バイコー)は2019年6月、ウルトラハイボルテージバスコンバーターモジュール(BCM)「BCM4414」シリーズの800V対応モデル「800V BCM4414」を発表した。産業機器、防衛用3相AC電源、有線ドローンの高電圧DC給電システムなどに対応している。
ウルトラハイボルテージバスコンバーターモジュール「800V BCM4414」
定格1.6kW、出力変換比16分の1固定の絶縁BCMで、500〜800Vの1次側入力電圧レンジに対応し、最大効率97.7%で安全電圧を2次側に給電する。出力電圧は31.3〜50V、連続出力電流は35Aだ。
強化絶縁(4242VDC)と双方向電圧変換の機能は、ウルトラハイボルテージBCMシリーズの既存モデル「700V BCM4414」と共通だ。並列運転が容易なため、より大きな電力要求に対応できる。また、2次側出力電圧を直列接続することで、より高い電圧出力にも対応する。
ウルトラハイボルテージBCMシリーズの2製品は、PMBus通信機能、EMIフィルター、過渡電圧保護を内蔵し、パッケージは平たんな形状の111×36×9.3mmだ。同シリーズBCMには、Mグレード(−55〜+100℃)とTグレード(−40〜+100℃)の2種類の温度グレード品を用意している。
- GQFNパッケージの48V ZVSレギュレーター
Vicor(バイコー)は、48V ZVS(ゼロ電圧スイッチング)レギュレーターのオプションとして、GQFNパッケージで提供する「PI358x」シリーズを発表した。独自のZVSトポロジーにより、性能を損なうことなく、48VからPoL電圧へ直接変換できる。
- 最大変換効率93%のDC-DCコンバーター
Vicor(バイコー)は、DCMファミリーに、変換効率に優れたDC-DCコンバーターChiP「80W ChiP DCM」を追加した。9〜75Vと広い入力電圧範囲から、絶縁および定電圧化されたDC電圧を出力する。
- 384V入力から24Vが供給できるDC-DCコンバーター
バイコージャパンは、24V出力のDC-DC電圧変換比固定型コンバーター「BCM6123TD1E2663Txx」を発表した。公称入力384V DC入力から、SELV(Safety Extra Low Voltage)回路で24Vの絶縁された2次側出力を供給する。
- 基板、シャシー実装が可能なDC-DCコンバーター
バイコージャパンは、最大600W出力の絶縁型DC-DCコンバーター「DCM」シリーズに、基板実装、シャシー実装対応が可能なパッケージ「VIA」を採用した「VIA DCM」を追加した。
- 超低出力電圧、超低消費電流の降圧DC-DCコンバーター
リコー電子デバイスは、超低出力電圧、超低消費電流の降圧DC-DCコンバーター「RP516」「RP517」を発表した。IoT(モノのインターネット)機器向け電源ICとして、バッテリー長時間駆動および電池長寿命化を可能にする。
- 自己消費電流が500nAの降圧コンバーター
STマイクロエレクトロニクスは、自己消費電流を500nAに抑えた小型の降圧コンバーター「ST1PS01」を発表した。同期整流方式を採用し、400mA全負荷時で92%、1mA負荷時で95%の効率を発揮する。
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