ユニバーサルカウンターには時間の基準となる水晶発振器が内蔵されている。その他、外部から10MHzの基準クロック信号を入力する機能もある。また、ユニバーサルカウンターから10MHzの基準クロックを出力することもできる。
例えば原子時計など正確な10MHz信号を使って測定すれば、基準クロックによる誤差を小さくすることができる。
また、スペクトラムアナライザーなど他の測定器と組み合わせて測定環境を構築するときは、時間の基準となる水晶発振器を1つにして10MHz入力と10MHz出力を接続して装置を構成する。
カウンターに取り込んだ測定結果を使ってさまざまな演算を行って見やすい測定結果を得ることができる製品がある。ユニバーサルカウンターに内蔵された演算機能は製品によって異なる。下記には岩崎通信機のSC-7217A、SC-7215Aに搭載されている演算機能を示す。
スケーリング演算 | c/X | C:定数、X:測定値 |
---|---|---|
X-Xref | Xref:定数、X:測定値 | |
(X-a)/b | a、b:定数、X:測定値 | |
統計演算 | 最大 | 連続/リピート/シングルの動作モードで可能 |
最小 | 連続/リピート/シングルの動作モードで可能 | |
平均 | リピート/シングルの動作モードで可能 | |
標準偏差(σ) | リピート/シングルの動作モードで可能 | |
コンパレーター演算 | 上限値、下限値と測定値を比較 | |
表2:SC-7217A、SC-7215A(岩崎通信機)に搭載された演算機能 |
製品によっては、演算結果を数値だけでなくグラフィックに表示できるものがある。
ユニバーサルカウンターの設定や測定結果の読み取りを行うため、制御ポートが用意されている。通信ではUSB、GP-IB、RS-232などがあり、PCと接続して外部制御を行う。また、製品によってはDIO端子があり、プログラマブルロジックコントローラー(PLC)と接続して生産ラインなどで使われることがある。
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