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紫外線A波を検出する小型環境光センサーams OSRAM TSL2585

ams OSRAMは、紫外線A波の放射検出機能を備えた小型環境光センサー「TSL2585」を発表した。大きさは2.0×1.0×0.35mmで、皮膚がんの発生にも影響するA波のモニタリング用に、ウェアラブルデバイスやモバイルデバイスへ搭載できる。

» 2021年10月21日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ams OSRAMは2021年10月、紫外線A波(UV-A)放射検出機能を備えた、小型環境光センサー(ALS)「TSL2585」を発表した。皮膚がんの発生にも影響するUV-Aのモニタリング用に、ウェアラブルデバイスやモバイルデバイスなどへ搭載できる。

紫外線A波を検出する小型環境光センサー「TSL2585」

 TSL2585は、フォトダイオードの各画素に独自の干渉フィルターを配置し、UV-Aチャンネル、明所視チャンネル、赤外線チャンネルを形成している。これにより、屋内外の識別、UVインデックスの算出、環境照度の検出を可能にする。超低ノイズのアナログフロントエンドを備え、高感度で積分時間が短く、透過率の低い素材や有機ELディスプレイの下に設置しても環境光を検出できる。

スマートウォッチで過剰なUV-A光の検知が可能に

 動作電圧は1.8Vで、非動作時の消費電力は0.7μA。2.0×1.0×0.35mmのフラット型パッケージを採用し、薄型のマイクロベゼル設計にも対応する。また、光フリッカー検出機能と、サンプリングレート最大14kHzのモジュレーターを3つ搭載。照度情報と環境光フリッカー情報を取得できる。

 太陽光のうち、UV-AとUV-Bは地表まで到達する。中でもUV-Aは、皮膚の深層部まで浸透することから、結合組織の弱化や皮膚の老化促進、皮膚がんの発生確率の上昇など、健康に重大な影響を与える可能性がある。同センサーは、過剰なUV-Aを早期に検知して通知する、スマートウォッチなどへの利用が期待される。

「TSL2585」の利用イメージ

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