初めてオシロスコープを使う人を対象にその基本的な使い方や使用上の注意点を解説する連載最終回。今回は、波形画像や波形データのUSBメモリへの保存方法やオシロスコープと組合せて使うさまざまなプローブについて説明する。
本記事は、計測器専門の情報サイト「TechEyesOnline」から転載しています。
オシロスコープに取り込んだ波形画像を報告書に貼り付けることや、波形データをPCで解析することがある。その際はオシロスコープの内部にある波形データを外部に取り出す操作をしなければならない。データを取り出すには、通信インタフェース経由でPCなどに取り出す方法とUSBメモリを使って取り出す方法がある。ここでは、最も簡単なUSBメモリを使って波形画像や波形データを取り出す方法を説明する。TBS2000Bには、USBメモリを接続するコネクターが前面パネルについている。
TBS2000Bの画面に表示されている画像を保存する場合は、下図に示すように、まず保存/呼出(Save/Recall)キーを押して、設定する画面を呼出して画像保存を指定する。次に保存するデータフォーマットを指定する。指定できるフォーマットはBMP、JPG、PNGのいずれかとなるが、JPGが最もファイル容量を小さくできる。
保存する際のファイル名は、自動的にTEKXXXXX(00000〜99999 の整数値)にファイルの属性を表す拡張子がつけられる。例えば、JPGで最初に保存した波形の画像データはTEK00000.jpgとなる。オシロスコープ内には時計があるので、ファイルが保存された時刻も一緒に記録される。分かり易いファイル名に変更するには、PCにデータを転送してからファイル名を書き換える。また、オシロスコープにあるファイルユーティリティー(File Utility)の機能を使ってもファイル名の変更はできる。ただし、ファイル名として使える文字はアルファベットと数字のみとなる。
保存条件の設定が終われば、パネル上部にある保存(Save)キーを押して波形画像データの保存動作を実行する。
USBメモリに保存された波形画像データは、写真データなどと同じように報告書に貼り付けて使える。
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