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温度測定と仕様の見方、導通/ダイオード試験と容量測定初めて使うデジタルマルチメーター(4)(5/7 ページ)

» 2022年11月30日 10時00分 公開
[TechEyesOnline]

導通/ダイオード試験をするための結線

 電気工事の現場で使われる多くのハンドヘル型デジタルマルチメーターでは、敷設された配線の確認をする際に導通試験の機能が使われる。この機能と同じものをベンチトップ型の34461Aに搭載したものである。結線は抵抗測定と同じである。

 ダイオード試験も、多くのハンドヘルド型デジタルマルチメーターに搭載されている機能で、ダイオードの極性を確認するために使われている。

図10:34461Aでダイオード試験をする場合の結線[クリックで拡大]

34461Aでの導通試験の操作手順

 34461Aのパネルにある「Cont」キーを押して導通試験の設定画面を表示させる。

ブザー音の有無を設定する「Beeper」のon/offのいずれかとする。

図11:34461Aでの導通試験をするための画面

 Beeperがonの状態のときは、接続された測定対象の抵抗値によって34461Aは下表のように動作する。

表3:34461Aでの測定された抵抗値による導通試験の動作
測定された抵抗値 34461Aの導通試験での動作
≦10Ω 測定された抵抗を表示し、ビープ音を鳴らす(ビープ音が有効になっている場合)
10Ω〜1.2kΩ ビープ音を鳴らさずに測定された抵抗を表示する
>1.2kΩ ビープ音なしで「OPEN」が表示される

34461Aでのダイオード試験の操作手順

 34461Aのパネルにある「SHIFT」キーを押してから、青字で書かれた「ダイオード記号」キー(「Cont」キーと同じ)を押してダイオード試験の設定画面を表示させる。

図12:34461Aでのダイオード試験をするための画面

 Beeperがonの状態のときは、接続されたダイオード両端の電圧値によって34461Aは下表のように動作する。

表4:34461Aでの測定された電圧値によるダイオード試験の動作
測定された電圧値 34461Aの導通試験での動作
0〜5V フロントパネルに電圧が表示され、信号が0.3〜0.8Vのしきい値に遷移すると、測定器のビープ音が鳴る(ビープ音が有効になっている場合)
>5V フロントパネルに「OPEN」が表示され、SCPIで9.9E37が返される。

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