浜松ホトニクスは、POFやHPCF、大口径石英ファイバーに対応した通信用光トランシーバー「P16671-01AS」を開発した。データ伝送速度は、同社従来品の最大150Mビット/秒から最大1.25Gビット/秒に向上している。
浜松ホトニクスは2023年2月、プラスチック光ファイバー(POF)やハードプラスチッククラッドファイバー(HPCF)、大口径石英ファイバーに対応した通信用光トランシーバー「P16671-01AS」を発表した。価格は8525円(税込)で、既にサンプルを出荷中。月当たりの販売数は、初年度で1万個、3年後で10万個を目標としている。
P16671-01ASは、光ファイバーを接続するためのレンズとコネクター機構、光送信機、光受信機を一体化している。垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を採用し、データ伝送速度が同社従来品の最大150Mビット/秒から最大1.25Gビット/秒に向上。また、安定した動作を確保するため、VCSELの光出力を補正するドライバーICも搭載している。
標準規格対応の光コネクター形状により、POF、HPCF、大口径石英ファイバーに対応する。1.25Gビット/秒での通信可能距離は、POFが2m、HPCFが10m、大口径石英ファイバーが100mとなる。
サイズは28.0mm×19.1mm×10.7mmで、−10〜+70℃の温度範囲で動作する。中心発光波長は850nm。コネクターは、F07およびPNに対応する。POFを用いた医療機器の画像や動画伝送、半導体製造装置、理化学機器、計測機器内での短距離基板間通信、HPCFおよび大口径石英ファイバーを用いた機器間の中長距離通信などに適する。
産業用ギガビットイーサーネットトランシーバー
77GHz RFCMOSレーダートランシーバー
中赤外光を検出可能なプリアンプ内蔵型受光素子
車載LiDAR用パルスレーザーダイオード
センサーとLEDを1パッケージに、スマホ用途を狙うCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング