キオクシアは、「e-MMC Ver.5.1」に準拠した組み込み式フラッシュメモリを開発し、サンプル出荷を開始した。3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」とコントローラーを内蔵し、機器側のプロセッサ負荷を軽減できる。
キオクシアは2023年9月、JEDECが規定する「e-MMC Ver.5.1」準拠の組み込み式フラッシュメモリを開発し、サンプル出荷を開始した。64Gバイト、128Gバイトの2種を用意。2024年前半の量産開始を予定している。
より新しい同社の3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」とコントローラーを内蔵したことで、機器側のプロセッサ負荷を軽減した。前世代品「THGAMSG9T24BAIL」「THGAMST0T24BAIL」に比べ、シーケンシャルとランダム書き込み性能が約2.5倍、ランダム読み出し性能が約2.7倍向上している。
また、e-MMCの全領域をEnhanced Areaに設定できる。機器側からドライブに書き込める累積書き込み量の目安となるTBW(Terabytes Written)は、前世代品の約3.3倍に向上している。
e-MMCは、JEDECが規定する組み込み式フラッシュメモリの標準規格だ。Ver.5.1では、「コマンドキューイング機能」「セキュアライトプロテクション機能」がオプションとして規定されており、同製品はこれらにも対応している。
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