メディア

ハロゲンヒーターをつなげたコンセントタップが焼けたWired, Weird(2/2 ページ)

» 2024年04月25日 15時15分 公開
前のページへ 1|2       

ハンダで補修

 取りあえず焼損した部分を磨いてハンダ付けしてみた。図5に示す。

図5:ハンダ付けを施した様子

 図5はプラグの端子部分をハンダ付けしたものだ。しかしコンセントタップを再び組み立てるとハンダ付けした部分が切れた。どうもプラグの上側にはテンションがかかり、接続部が細くなったため差し込んだ圧力でハンダ付け部が断線してしまうようだ。ハンダをもう少し盛り上げて接続部分を強化した。これなら小電流の修理用の治具には使えるだろう。

 しかし、PSEマークがあるコンセントタップがハンダ付けで製造されているのは驚いた。コンセントタップの製品型式をWeb検索して確認してみたが定格容量1500Wと記載されていた。まあ火事にならなかったことを、不幸中の幸いとするしかない。

800Wのハロゲンヒーターの抵抗値は3.7Ωで妥当?

 余談だが、800W出力モードでハロゲンヒーターの電源ケーブルの電源間の抵抗値は3.7Ωだったが、これが正しいのかを検証した。電圧AC100V、電力800Wでの抵抗はW=V×V/R(800=100×100/R)で求められる。計算するとR=12.5Ωになる。テスターでの測定値は3.7Ωだったがヒーター部分の抵抗は3Ω程度と思われ、計算値と測定値の比が1/4になった。ここで重要なのが金属の温度係数で一般的に0.4%/℃が多く、温度が上がると抵抗値は増加する。ハロゲンヒーターの温度を1000℃とすると、抵抗の増加は400%になる。その結果、測定値の5倍の15Ωと予想される。800Wの計算値は12.5Ωなので計算した値に近い。テスターを活用すればヒーターなどの点検は簡単にできる。読者も試してみるといい勉強になるだろう。

⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.