無線送信機向けRFトランスミッターIC:セイコーエプソン S1S77100
セイコーエプソンは、無線送信機向けRFトランスミッターIC「S1S77100」の量産を開始した。UHF帯の特定周波数に対応している。
セイコーエプソンは2024年9月、無線送信機向けRFトランスミッターIC「S1S77100」の量産を開始したと発表した。UHF帯の特定周波数に対応している。
無線送信機向けRFトランスミッターIC「S1S77100」 出所:セイコーエプソン
S1S77100は、シリアルインタフェース(SPI)での制御により、周波数300M〜465MHz(0.25kHz Step)または600M〜930MHz(0.49kHz Step)を選択でき、特定小電力無線の標準規格に対応している。
PLL(Phase Locked Loop)とPower Ampを内蔵していて、外付けの水晶発振器との組み合わせで無線送信機能が容易に構成できる。PowerDownモードで20nA(typ.)という低消費電流性能で、小型無線送信機に適している。
主な仕様は、出力電力が−15〜+11dBm(128段階プログラマブル)、変調方式がASK、OOK、FSK送信帯域制限用Soft-ASK、3線または4線SPIインタフェースによる動作制御、32MHzの水晶発振器からのクリップドサインのクロックで動作、検知電圧は1.8〜2.4Vで4段階プログラマブル、電源電圧が1.8〜3.6V、動作温度が−40〜+85℃となっている。
パッケージは、4×4mmサイズの24ピンSQFNパッケージ(P-VQFN024-0404-0.50)で提供する。主な用途として、ホームセキュリティ機器、スマートメーター、飲食店の呼び出しベル、ゴルフカートのリモコンなど無線送信機を見込む。
- 6軸センサー搭載の防水/防じん型慣性計測ユニット
セイコーエプソンは、6軸センサー搭載の慣性計測ユニット「M-G570PR」の量産を開始した。防水、防じん型のプレミアムモデルとなっている。ジャイロバイアス安定性や角度ランダムウォークが同社従来品から向上した。
- ブザー音声機能を備える音声再生専用LSI
セイコーエプソンは、音声再生専用LSI「S1V3F351」「S1V3F352」のサンプル出荷を開始した。ブザー音声機能や音声データ向けフラッシュメモリ、発振回路を内蔵している。
- 1インチサイズ慣性計測ユニットのハイスペックモデル
セイコーエプソンは、慣性計測ユニットの新製品「M-G370PDG」の量産を開始する。加速度センサーの検出範囲を±8Gか±16Gで切り替えられるほか、ジャイロセンサーの検出範囲全てにわたってノンリニアリティ特性が0.05%となっている。
- 480Mbpsでデータ交換可能な近接無線トランシーバーIC
STマイクロエレクトロニクスは、ポイントツーポイント近接無線トランシーバーIC「ST60A3H0」「ST60A3H1」を発表した。60GHzのVバンドで動作し、eUSB2、I2C、SPI、UART、GPIOのトンネリング機能を提供する。
- 5G FR1対応デバイスの6GHz帯RF試験ソフト
アンリツは、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」向けのソフトウェアオプションとして、「NR Licensed 6GHz Band Measurement MX800010A-014」を発売した。5G(第5世代移動通信) FR1対応デバイスにおける、6GHz帯のRF試験に対応する。
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