セイコーエプソンは、OCXO「OG7050CAN」を開発した。同社従来品と比べて消費電力が56%減、体積比が85%減となっている。2025年4月からのサンプル提供開始を計画している。
セイコーエプソンは2024年10月、OCXO(恒温槽付水晶発振器)「OG7050CAN」を開発したと発表した。2025年4月からのサンプル提供開始を予定している。
OG7050CANは、同社が独自に開発した発振ICやヒーターICを恒温槽に採用。パッケージ内に低熱伝導接着剤で恒温槽を接着し、内部断熱性を高めた。これによって、ヒーターICの発熱損失を低減している。
また、SCカット振動子の温度制御方式をアナログ方式からデジタル方式に変更していて、周波数温度特性が同社従来品の±50×10−9から±3×10−9に低減した。
さらに、恒温槽内部のSC(Stress Compensated)カット振動子の形状を円形から長方形に変更している。これによって、SCカット振動子が90%小型化し、恒温槽の体積は同社従来品と比べて96%減となった。
OG7050CANの消費電力は0.2W(25℃の無風環境)と、同社従来品と比較して56%減となっている。低消費電力化によって、起動時のSCカット振動子の温度がより早く安定化するため、周波数が±20×10−9以内に安定するまでの起動時間が30秒となった。同社従来品と比べて5倍以上短縮している。
また、サイズも7.0×5.0×3.3mm(Typ.)と小型化していて、同社従来品から体積比で85%減となった。その他、IC内部の設定によって1M〜170MHzの出力周波数に対応可能なPLL機能も搭載。PLLによるノイズの悪化を抑制すべく、ジッタ低減機能も備えている。
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