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マイコンに搭載されている「低電圧検出器(LVD)」って何?Q&Aで学ぶマイコン講座(97)(4/4 ページ)

» 2024年12月24日 10時00分 公開
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プログラム可能な電圧検出器(PVD)

 電源電圧の値で割り込みを発生させることができる機能がプログラム可能な電圧検出器(PVD)です。

 ユーザーが電源制御レジスタを設定します。すると、電源電圧が設定値に達すると割り込みが発生します。PORやPDRやBORではマイコンがリセットされてしまいますが、PVDの場合は割り込みであるため、サービスルーチンで緊急停止処理などを行うことができます。また、ソフトウェアで有効化/無効化ができます(図5

図5:STM32L4シリーズのPVD 図5:STM32L4シリーズのPVD[クリックで拡大]
日本語版リファレンスマニュアルから引用

その他の電圧監視機能

 定電圧源は電源電圧だけでなくさまざまな電圧の監視ができる便利な機能です。STM32L4シリーズでは内部基準電圧(VREFINT)として搭載されています。VREFINTは次のような機能に使えます。

  • A-Dコンバーターの入力チャンネルに接続して、A-Dコンバーターの変換精度を確認
  • バックアップドメイン用の電源監視
  • ペリフェラルの比較器の基準電圧源
  • ペリフェラル電圧の監視

 これらの機能の詳細は、STM32L4シリーズのリファレンスマニュアルを参照してください。

 また、内部基準電圧を使ってA-Dコンバーターの電源電圧をチェックする方法は、「Q&Aで学ぶマイコン講座(53):電源の電圧をマイコン内蔵A-Dコンバーターで測定する裏技」を参照してください。

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