日立ハイテクマテリアルズは、ドイツMicropeltの熱電発電素子とソリューションを展示した。Micropeltの素子はウエハーからの量産が可能であり、モニタリング用途などに適しているという。
日立ハイテクマテリアルズは、環境発電用素子やモジュールを「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」(2012年7月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展した。
同社のブースでは、同社が取り扱うドイツMicropeltの温度差発電素子を展示。素子の性能優位性について説明した*1)。
*1) 日立ハイテクマテリアルズ以外に、東京エレクトロン デバイスなどが、Micropelt製品の販売店契約を結んでいる。
Micropeltの技術は、BiTe(ビスマステルル)系半導体を利用した熱電発電であり、ゼーベック効果を利用して発電する。「BiTe系材料は熱電発電で広く使われている。だが、当社は他社とは異なり、半導体プロセス技術を適用してウエハー(図1)から熱電発電素子を製造していることが特徴だ」(同社のVP Sales & MarketingのWladimir Punt氏)。2011年に既に量産工場を立ち上げており、ウエハーから作り込むことで、製造コストを引き下げやすいという。
チップの他、熱電素子と電極、背面放熱用の金属を一体化した「TGP」(Thermo Generator Package、図3)や評価用モジュール「TE-CORE」(図4)、「TE-qNODE」と呼ばれる電力供給システムの温度モニタリング評価キットなどを展示した(図5)。
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