三菱電機は、手袋をはめたまま指先で操作できる投影型静電容量方式タッチパネルを搭載した産業用カラーTFT液晶モジュール「DIAFINE」の新製品を発表した。
三菱電機は2013年8月23日から、手袋をはめたまま指先で操作できる投影型静電容量方式タッチパネルを搭載した産業用カラーTFT液晶モジュール「DIAFINE」の新製品を発売する。画面サイズ15.0型XGA(1024x768画素)と19.0型SXGA(1280×1024画素)の2種があり、価格は15型が13万円、19型が16万円(いずれも税別)となっている。
静電容量方式タッチパネルは、センサーと指先の間の静電容量を検知することで指が接触している場所を検出する。四隅で検知する表面型と画面全体で検知する投影型があり、投影型は多点検知が可能なため、スマートフォンなどに採用されている。新製品2種も、投影型を採用しスマートフォンなどと同様の操作性を実現している。
さらに三菱電機独自の制御処理技術により、保護ガラス越しに手袋を付けたまま指先によるピンチイン/ピンチアウト、フリック動作など直感的な操作を実現した。独自の微細配線技術によるタッチパネルセンサー微細化により、高い視認性も確保しているという。
三菱電機では、液晶モジュールに加え、タッチパネルコントロール基板、ドライバソフトウェアを含めた総合的なサポートを提供する方針。「液晶モジュール、タッチパネルセンサー、保護ガラス、制御基板の組み立て一貫生産により高信頼性を実現する」(同社)とする。保護ガラスへの強化処理、防汚処理などさまざまなカスタマイズにも対応する。
同社はこれまで6.5型から12.1型の計6機種の投影型静電容量方式タッチパネル搭載のカラーTFT液晶モジュールを展開してきた。今回の新製品は、従来品よりも大型画面を採用しており、「計測器、工作機械、POS端末など幅広い産業機器への適用が可能」(同社)としている。
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