フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、650V耐圧の降圧型パワースイッチ「FSL306」を発表した。0.5〜3Wの広い範囲から出力電力を選択できるなどの拡張性を備える。
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2014年1月20日、0.5〜3Wの出力電力拡張性を備えた650V耐圧の降圧型パワースイッチ「FSL306」のサンプル出荷を開始したと発表した。家電や産業用モーター、スマートメーターなど低い待機電力を求める用途に向ける。価格は1000個購入時0.83米ドルとなっている。
新製品は、PWMコントローラーとディスクリートMOSFETをシングルパッケージに統合した降圧型パワースイッチ。高電圧レギュレータを内蔵し、バイアス電源用補助巻線の必要がない。エラーアンプを内蔵し、フィードバック信号を直接デバイスの入力端子に接続でき、シャントレギュレータが不要になる。オン抵抗は18Ωとなっている。
250μAの低電流で動作するバーストモードを備える他、電流制限調整用端子を利用することで、0.5〜3Wの出力拡張性を備える。無負荷時の消費電力は、外部バイアス電源使用しAC230V入力時場合で25mA、外部バイアス電源なしの構成でAC230V入力時、120mWとなっている。
保護機能としては、セーフオートリスタートモードなどを搭載する。同モードは、異常を検出した場合に650msの待ち時間後にリスタートするという。
フェアチャイルドでは、同様の機能を持ち、オン抵抗が「業界トップレベル」(同社)の4Ωを実現したFSL336も製品化し、サンプル出荷を行っている。FSL336の価格は、1000個購入時0.85ドルとなっている。
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