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時計用の32.768kHzとMHz帯を1個で同時出力、2016サイズの水晶発振器日本電波工業 NZ2016SK

日本電波工業の「NZ2016SK」は、外形寸法が2.0×1.6mmと小さく、32.768kHzとMHz帯の2つの周波数を同時に出力できる水晶発振器である。腕時計型やメガネ型のウェアラブル機器用途などに向ける。

» 2015年03月02日 13時40分 公開
[EDN Japan]

 日本電波工業は2015年3月、外形寸法が2.0×1.6mmと小さく、32.768kHzとMHz帯の2つの周波数を同時に出力できる水晶発振器「NZ2016SK」を発表した。既にサンプル出荷を始めており、量産出荷は2015年4月を予定している。腕時計型やメガネ型のウェアラブル機器用途などに向ける。

 NZ2016SKは、時計用として使用する周波数(32.768kHz)と、マイコンのクロックあるいは短距離無線などの回路で使われる24MHzや25MHz、26MHz。32MHzといったMHz帯の周波数を、1つの発振器で出力することが可能である。「2.0×1.6mmサイズのクロック用水晶発振器で、32.768kHzとMHz帯の異なる2つの周波数を同時に出力できる製品は世界でも初めて」と同社は主張する。

2.0×1.6mmサイズで32.768kHzとMHz帯の2つの周波数を同時に出力できる水晶発振器「NZ2016SK」の外観

 従来は、時計用とマイコンクロック用に、個別の発振器や発振回路を用意していた。NZ2016SKを用いると、1個の発振器で済むため、部品点数を削減することができ、基板への実装面積も半分以下にすることが可能となる。同時に信頼性や生産性の向上につながるという。

 NZ2016SKは、2波出力と32.768kHzの1波出力のモード切り替え端子を備えている。2波同時出力時の消費電流は0.8mA(標準値)となるが、32.768kHzのみを出力する場合の消費電流は0.8μAと極めて小さい。

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発振器 | 周波数 | 水晶 | マイコン | ウェアラブル


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