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動作温度範囲を105℃まで拡張、日本電波工業のスマートセル向けTCXO日本電波工業 NT7050BB

日本電波工業の「NT7050BB」は、動作温度範囲の上限を105℃に広げたSMDタイプのTCXO(温度補償水晶発振器)である。フェムトセルなど小型、高温対応が必要となる無線通信基地局などの用途に向ける。

» 2014年06月24日 15時25分 公開
[EDN Japan]

 日本電波工業は2014年6月、動作温度範囲の上限を105℃に広げたSMDタイプのTCXO(温度補償水晶発振器)「NT7050BB」を開発し、サンプル出荷を始めた。フェムトセルなど小型、高温対応が必要となる無線通信基地局などの用途に向ける。

2014年10月から量産へ

 NT7050BBは、無線基地局用装置に搭載される基準信号用発振器などに用いられるTCXOである。外形寸法は7.0×5.0×2.0mmと小さい。対応周波数は10〜25MHz、周波数温度特性値は最大500ppb、消費電流は最大6mAで、動作周波数範囲は−40〜105℃まで対応した。2014年10月より量産を始める予定だ。

NT7050BBの外観

 フェムトセルなどスモールセルの基地局用装置では、コスト削減などの理由から内部の温度調整機能を省くこともある。このため搭載される電子部品は、小型で低消費電力といった特長に加えて、外気温度の変化などに対しても安定した性能を維持することが求められており、こうした市場の要求に対応した。

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