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次世代の車両設計向けに最適化した、AEC-Q100対応ICオン・セミコンダクター NBA3N200/1/6Sなど

オン・セミコンダクターは、次世代の車両設計へ組み込むために最適化した、AEC-Q100対応の新たなICを14品種、発表した。車載用フロントライトのM-LVDS向けドライバ/レシーバなどがある。

» 2015年08月26日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 オン・セミコンダクターは、次世代の車両設計へ組み込むために最適化した、AEC-Q100対応の新たなICを14種、発表した。

最大信号速度200Mbps

 今回発売されたICのうち、マルチポイント低電圧差動信号(M-LVDS)ラインのドライバ/レシーバ・デバイスファミリ「NBA3N200S」「NBA3N201S」「NBA3N206S」は、3.3Vで作動する。

 NBA3N200S/NBA3N201Sは、最大信号速度200Mbpsをサポートし、コモンモード電圧範囲は−1〜3.4V。Type-1レシーバを備え、コモンモード電圧範囲で差動入力電圧50mVのバス状態を検出できる。

 NBA3N206Sは、閾値0.1VのType-2レシーバで、200Mbpsの信号速度をサポート。レシーバのオフセット電圧閾値関数は、システムに悪影響を与える可能性のある開路、アイドルバス、その他さまざまな故障状態を検出できる。これらのデバイスは、ヘッドランプのピクセルライトなどの車載アプリケーションのうち、特にLEDフロントライト制御装置とヘッドライトとのデータ送信に使用される。

 これら3品種の1万個購入時の単価は0.73米ドル。

 140mV定格デュアル出力のリニア電圧レギュレータ「NCV8154」は、入力電圧範囲1.9〜5.25Vで、2つの独立した入力電圧ピンを備えている。車載インフォテインメント内のRFブロックを駆動するため、高度に最適化され、超低ノイズと高い電源電圧変動除去比(PSRR)により、正確で安定した電圧を提供するという。

 車載グレードのマイクロコントローラ・ユニット向けLDO「NCV8715」は、出力電流が50mA。出力負荷範囲全体に対する入力電圧範囲は最大24V、接地電流消費は4.7μA。

 LDO「NCV8170」は、車両のキーレスエントリシステムなど、消費電流が500nA(典型値)のポータブルバッテリー駆動型のアプリケーション向けに設計された品種である。デバイスの過渡応答特性を向上させるため、ダイナミック・トランジェント・ブースト機能を搭載している。

LDOレギュレータ「NCV8170」 (クリックで拡大) 出典:オン・セミコンダクター

 NCV8154/NCV8715/NCV8170は、サーマルシャットダウンと電流制限保護メカニズムにより、安定した動作を可能にするという。

 1万個購入時の単価は、NCV8154が0.14米ドル、NCV8715が0.12米ドル、NCV8170が0.125米ドル/0.13米ドル。

 その他、ドレイン・ソース間オン抵抗(RDS(on))を最小限に抑えたnチャンネルMOSFET群も発表。40V定格で、RDS(on)が0.56mΩの「NVMFS5C404NL」などがある。価格は、5000個購入時の単価で0.35〜1.78米ドルの範囲である。

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