STマイクロエレクトロニクスは、MIPI-DSIコントローラを搭載した、32ビットマイクロコントローラ「STM32F469/479」の量産を開始した。ARM Cortex-M4プロセッサを搭載し、180MHz動作時で608CoreMarkを可能にした。
STマイクロエレクトロニクスは2015年10月、MIPI-DSIコントローラを搭載した32ビットマイクロコントローラ「STM32F469/479」の量産を開始した。同時に、対応する評価/開発ボードとソフトウェアサポートを含む開発エコシステムも発表した。
STM32F469/479は、ARM Cortex-M4プロセッサを搭載。180MHz動作時で608CoreMarkを可能にした。最大2Mバイトのフラッシュメモリと最大384Kバイトの大容量RAMを内蔵し、IoT機器やウェアラブル機器の高機能化に貢献できるという。同社独自の「Chrom-ARTグラフィックHWアクセラレータ」を活用しており、スマートフォンなどと同様のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)が日用品へ実装可能になるとしている。
さらに、NOR型フラッシュメモリやSDRAMなどの外付けメモリを接続できるフレキシブルメモリコントローラ(FMC)やデュアルQuad-SPIシリアルフラッシュインタフェースを搭載。イーサネットMAC、SD/MMC、USB、カメラインタフェースなどにより、通信機能を強化したことで、高機能なコンシューマ機器、産業機器、医療機器にも対応できる。
同時に発表された開発エコシステムには、高機能評価ボード「TM32469I-EVAL」と暗号化機能を追加した「STM32479I-EVAL」、ARMのmbedに対応した開発ボード「STM32F469I-DISCO」をそろえている。
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