5Gサブ6GHz機器の評価ソフトウェアオプション : アンリツ MT8870A用ソフトウェア
アンリツは、ユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」向けに、5G(第5世代移動通信)サブ6GHz帯に対応するソフトウェアオプション「5G Sub-6GHz New Radio Uplink送信測定」「Downlink波形ファイル」を発表した。
アンリツは2018年1月、ユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」用のソフトウェアオプション「5G Sub-6GHz New Radio Uplink送信測定」「Downlink波形ファイル」を発表した。MT8870Aに搭載することで、新たに3GPPで定義された5G(第5世代移動通信)無線方式「5G NR(New Radio)」のサブ6GHz帯端末のRF測定規格に対応する。
ユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」
MT8870Aは、各種無線通信機器やモジュールの量産用測定器。上限6GHzのシームレスな周波数バンドと160MHz帯域幅を標準搭載する。今回発表したソフトウェアを実装することで、ハードウェアをアップグレードせずに5G NRのサブ6GHz帯で定義される送受信試験が完全自動で実施できる。
5G NR仕様では、52.6GHzまでの周波数帯域が定義されているが、初期段階ではサブ6GHzスペクトルが主流になるとされる。同周波数帯は、2020年頃まで5Gシステムの主役になることが予測され、スマートフォンなど5Gデバイスベンダーは、このサブ6GHz帯への対応が必要となる。
今回発表されたソフトウェアの実装によりMT8870Aは、次世代のモバイルデバイスで一般的となる4G、5G、IEEE802.11ax、Bluetooth 5を共通のプラットフォームで連続的に試験できるようになる。
NB-IoT機器のRF試験に対応する測定ソフトウェア
アンリツは、NB(Narrow Band)-IoT機器のRF試験を可能にするNB-IoT測定ソフトウェア3種を発売した。同社のユニバーサルワイヤレステストセット「MT8870A」に実装することで、最大4台のNB-IoT機器、モジュールのRF送受信特性を自動で評価できる。
802.11ax機器を評価する3種類のソフトウェア
アンリツは、同社の無線LAN機器用測定器「MT8870A」に搭載することで、次世代の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」対応機器の評価が行えるソフトウェア「MX887033A」「MV887033A」「フル自動測定プログラム」を発表した。
5Gや高速無線を効率的に評価するOTAパワー測定
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、5Gや高速無線通信の機器を効率的に評価するソリューションを発表した。ビームフォーミングを搭載した機器のビームの指向性を確認できる。
今さら聞けない5G入門、要件実現に向けた新技術
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