はんだレスで実装できる小型ドームスイッチ:SMK ミニ1ドームスイッチ
SMKは、ウェアラブルデバイス向けの小型ドームスイッチ「ミニ1ドームスイッチ」を発表した。独自のスプリングコンタクト構造により、基板により近い位置にはんだレスで実装できるため、セットの薄型化や堅ろう性の向上に貢献する。
SMKは2019年2月、ウェアラブルデバイス向けの小型ドームスイッチ「ミニ1ドームスイッチ」を発表した。現在サンプルを提供中で、価格は1個200円。量産開始は同年3月の予定。ウェアラブルデバイスやスマートフォン、ポータブルオーディオ、PCとその周辺機器、テレビ、DVDプレーヤー、産業機器、家電製品などでの利用を見込む。
独自のスプリングコンタクト構造を採用し、バネ機能や性能を維持しつつ、基板により近い位置にはんだレスで実装できる。これにより、セットの薄型化、堅牢性の向上に貢献する。
セットへ取り付ける際にはんだを用いず、スイッチをセットの筐体に固定し基板に押し当てる「スプリングコンタクト方式」で実装するため、接触安定性が高い。例えばウェアラブルデバイスの使用時に、落下などによる衝撃が発生した場合も、はんだの破壊による機能不良の心配がない。
小型ドームスイッチ「ミニ1ドームスイッチ」
また、基板に対して垂直方向で筐体に保持できるため、組み立ての位置精度を高める。部品点数が削減でき、設計自由度も向上する。外形寸法は5.6×0.95×3.4mmで、同社従来品から15%小型化した。使用温度範囲は−20〜70℃。リール当たり2500個の梱包形態で供給する。
- 接点部品(1)―― スイッチの基本と安全規格
今回からは接点を有する部品を取り上げます。まずはスイッチ(SW)から簡単に説明するとともにその使い方について説明します。
- 接点部品(2)―― 接点の規格
スイッチ(SW)に要求される特性のうち、接点に要求される特性について説明します。
- 接点部品(3)――SWの選択のポイントと使い方
前回まではスイッチ(SW)の基本構造や接点の定格表示、表面処理、硫化現象などについてその概要を説明してきました。今回はSWの選び方と注意点について説明します。
- 斜め押しに対応、民生用途向けプッシュスイッチ
SMKは、プッシュスイッチ「HCF(High Click Feeling)」シリーズを拡充し、民生用途向けの「JPM1991-0611F」「JPM1991-0411F」を追加した。1.7Nもしくは2.4Nの軽荷重により、斜め押しや端押し動作に対応できる。
- 動作力の軽い0.5mm厚の薄型押しボタンスイッチ
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、ウェアラブルやヒアラブル端末、携帯型医療機器向けに、厚み0.5mmの押しボタンスイッチ「2.6mm×1.6mm 縦押しSMD ライトタッチスイッチ」を発表した。
- 接触面が極めて平坦な充電器向け接点部品
日本モレックスは、モバイル機器やウェアラブル端末のドッキング型充電器向け接点部品「Contact Pucks」を発表した。極めて平坦な金メッキを施した接触面が、接続性や導電性において優れた性能を発揮する。
- リレー(2)――その他の構造のリレー
今回はヒンジ型以外の構造を持つリレー(リードリレー/水銀リレー、MBB型接点構造のリレー、ラッチングリレー)について説明します。
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