図3の端子台のそばにヒューズ3個と丸いチョークコイルが見えた。
不具合を抱えているのは、この基板に間違いない。この基板を引き出して、実装された部品から回路の機能を確認した。図4に取り出した基板を示す。
図4の右側に4極の端子台があり、三相電源とアースが接続されていた。基板の右半分はノイズフィルターとサージ吸収回路だろう。中央に7個のダイオードと電解コンデンサーがあり、ここが三相電源の整流回路だ。左下にコネクターが2個ある。三相電源で重要な信号は反相と欠相信号なので、2つのコネクターの上にあるディスクリート部品で三相電源の反相と欠相を感知して出力していると思われる。左下のヒューズの上にフォトカプラと思われる2個のICが見えた。フォトカプラで絶縁して2つの信号を出しているようだ。
図4の左側はトランスがあり制御電源の生成回路のようだ。電源の制御ICは実装されていないのでRCC電源と思われる。これで基板の機能はほぼ把握できた。さて欠相アラームの原因調査に進もう。続きは次回に報告する。
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