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光スペクトラムアナライザーの利用事例と校正光スペクトラムアナライザーの基礎知識(3)(5/5 ページ)

» 2022年07月21日 12時30分 公開
[TechEyesOnline]
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光スペクトラムアナライザーの校正

 光スペクトラムアナライザーの校正方法はJISC6183-2によって規定されており、測定器メーカーや校正事業者は規格に従った校正作業を行っている。JIS規格には校正の項目ごとに校正方法が示されている。例えば、光パワーレベルによる波長依存性は、下図のような方法で校正を行うことが示されている。

図13:JIS規格に示されている光スペクトラムアナライザーの光パワーレベル光波長依存性の校正[クリックで拡大]

 この校正では、国家標準にトレーサブルな光パワーメーターと光波長計を基準として校正環境が作られている。

 国が管理する光パワーの標準は電力置換型レーザーカロリメーターであり、光パワーを温度に変換して光のエネルギーを規定する方法を取っている。光の周波数標準(波長標準)は光周波数コム装置であり、長さの標準にもなっている。

おわりに

 光スペクトラムアナライザーは光ファイバー通信の開発に必須の測定器として登場し、現在では光ファイバー通信以外の分野でも使われている。今回の解説記事が光スペクトラムアナライザーの理解に役立つことを期待する。



転載元「TechEyesOnline」紹介

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