車載用GNSSアンテナ向けコンパウンド:SABIC LNP THERMOCOMP ZKC0CXXD
SABICは、第2世代の車載用GNSSアンテナ向けコンパウンド「LNP THERMOCOMP ZKC0CXXD」「LNP THERMOCOMP ZKC0DXXD」を発表した。入り組んだパターンマーキングを有する、アンテナ基板の設計や成形に対応する。
SABICは2022年9月、第2世代の車載用GNSS(全地球衛星測位システム)アンテナ向けコンパウンド「LNP THERMOCOMP ZKC0CXXD」「LNP THERMOCOMP ZKC0DXXD」を発表した。既に、全世界で提供を開始している。
GNSSアンテナ向けコンパウンド「LNP THERMOCOMP ZKC0CXXD」「LNP THERMOCOMP ZKC0DXXD」 出所:SABIC
両製品は、入り組んだパターンマーキングを有する、アンテナ基板の設計や成形に対応。複雑な形状やくぼみなどを設けることでアンテナの有効表面積を拡大し、信号捕捉率を向上させられる。
めっき加工したセラミックスと比較して、安定した電気めっきが可能。銅やニッケル、銀めっきの工程での歩留まりを向上する。また、成形や穴開け、研磨といった時間を要する工程も不要となり、システムコストを低減する。
特定のアンテナの電気的要件に最適化できる。設計自由度が高いため、シャークフィン(ドルフィン)アンテナなどの設計にも適する。
- 軽量難燃のEV電池用絶縁フィルム向け樹脂
SABICは、EV用電池モジュールの絶縁フィルム向け「NORYL NHP8000VT3樹脂」を発表した。ポリカーボネートと比べて最大40%の軽量化を可能にしつつ、短絡や火災伝搬に対する高い保護性能を提供する。
- 5G帯域の電波を選択的に吸収するシート
大日本印刷は、5Gに用いるミリ波帯やSub6帯において、周波数の電波のみを選択的に吸収して干渉や漏えいを防ぐシートを開発した。薄型かつ軽量で、さまざまな場所に施工、設置できる。
- LiC、LiB向けタブリード
双葉電子工業は、リチウムイオンキャパシターおよびリチウムイオン電池用のタブリードを開発した。同社独自のリード被膜処理やシール材料を採用しており、密着性や絶縁性、耐電解液性を兼ね備えている。
- 5Gダイポールアンテナ向けコンパウンド材料
SABICは、5G基地局のダイポールアンテナに適した樹脂ベースの新材料「LNP THERMOCOMP OFC08Vコンパウンド」を発表した。レーザーを使った金属めっき加工に対応し、軽量でコスト効率の良いアンテナ開発に貢献する。
- 曲面設置可能な5G-Sub6帯対応アンテナ
大日本印刷は、5GのSub6周波数帯に対応した、フィルム型アンテナを開発した。直径15cmの円柱にも巻き付けられるしなやかさと屋外設置可能な耐候性を有しつつ、5G-Sub6帯で100MHz以上の帯域幅に対応する。
- 端子レイアウトに合わせて加工できる異方性導電膜
デクセリアルズは、特殊な端子レイアウトに合わせて加工できる「形状加工異方性導電膜」を開発、製品化した。端子のレイアウトが直線状ではないカメラモジュールなどの部品実装や回路接続用途に適する。
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