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そもそもマイコンとは何? 分かりやすく教えてQ&Aで学ぶマイコン講座(94)(6/6 ページ)

» 2024年08月27日 10時00分 公開
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プログラムを作る

 マイコンは、プログラムによってさまざまな用途に対応すると説明しました。裏を返せば、プログラムが無ければ何の役にも立ちません。

 一般にマイコンのプログラム開発者は、PCを使って開発します。PCとしては、市販のWindows OSを搭載したマシンなら大抵のものが使えます。プログラムを作るためのアプリケーションソフトウェアは、インターネットから各マイコンに合ったものをダウンロードできます。作成可能なプログラムのサイズや使用期間に制約があるものなら、無料で利用できるアプリケーションもあります。

 プログラムを記述しても、それをマイコンが理解できる言語に変換した上で書き込まなければ、マイコンは動作しません。この時に必要なのが「デバッグ用プローブ」と呼ばれる装置です。これは、マイコンごとに専用の機種が提供されています。

 図8は、デバッグ用プローブとしてST製の「ST-LINKV3」を使用した例です。PCとST-LINKV3はUSBケーブルで接続され、ST-LINKV3とプリント基板上のマイコンは専用のケーブルでつながります。

<strong>図8:開発環境</strong> 図8:開発環境[クリックで拡大]

 この図では、ST-LINKから数多くの配線がプリント基板につながっているように見えますが、実際に使っている配線は、最もシンプルなケースで4本だけです(電源モニター用に2本、リセット線1本、制御用の信号線1本)

 機能が増えると、それに応じて配線本数も増えます。

 このように、プログラムの作成からマイコンへの書き込みまでの一連の作業に使うハードウェアとソフトウェアをまとめて開発環境と呼びます。開発環境は、マイコンを使用する上で欠かせないものです。

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