マイコンの低消費UART、普通のUARTと何が違う?:Q&Aで学ぶマイコン講座(106)(3/3 ページ)
基本的な通信機能は次の通りです。これらは、プログラムで選択できます。
- 7/8/9ビットデータ通信
- パリティは、パリティ無し、奇数パリティ、偶数パリティ
- ストップビットは1ビットまたは2ビット
- データ並び順はMSBまたはLSBファースト
- 送信も受信も可能
- ボーレートはプログラミングで選択可能
また、ハードウェア制御もサポートしていて、RS-232とRS-485ハードウェアフローを選択可能です。さらにマルチプロセッサモードもサポートしており、アドレス指定されていない時にはアイドル状態のままにできます。
そして、全二重通信に加えて、シングルワイヤでの半二重モードもサポートしています(図2)
図2:ブロック図[クリックで拡大]
割り込みは、低消費電力モードからの復帰に関わりますので、少し詳しく説明します。
割り込みの主な要因は次の通りです。
- 送信データレジスタが空で書かれる準備ができたときに、送信データレジスタエンプティフラグがセットされます。
- データ送信が完了し、データレジスタとシフトレジスタの両方が空のときに送信完了フラグがセットされます。
- nCTS入力がトグルされるときにCTSフラグがセットされます。
- 受信データレジスタに読み込み可能な状態のデータが含まれている場合に、受信データレジスタが空ではないというフラグがセットされます。
- アイドルラインが検出されたときにアイドルラインフラグがセットされます。
- 受信したデータがプログラムされたアドレスに対応するときに、キャラクターマッチフラグがセットされます。
- ウェイクアップイベント(スタートビットやアドレス一致または任意のデータを受信)が確認されたときに、STOPモードからのウェイクアップフラグがセットされます。
直接的な割り込みではありませんが、送信データレジスタエンプティと受信データレジスタフルの際にDMAリクエストを発生させることができます。
これらの他にもエラー割り込みがあります。
- オーバーランが発生すると、オーバーランエラーフラグがセットされます*3)
- パリティエラーが発生すると、パリティエラーフラグがセットされます。
- 同期外れや過剰なノイズが発生すると、フレーミングエラーフラグがセットされます。・フレームのスタートビット受信時にノイズを検出すると、ノイズエラーフラグがセットされます。
*3)Q&Aで学ぶマイコン講座(16):オーバーランエラーの原因
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