「ISO8200B」は、ガルバニック絶縁されたハイサイドスイッチICである。これまでの製品に比べて、制御機器の小型化と高い電力効率を実現することが可能となる。産業用オートメーションシステムや汎用プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの用途に向ける。
STマイクロエレクトロニクスは2013年12月、ガルバニック絶縁されたハイサイドスイッチIC「ISO8200B」を発表した。これまでの製品に比べて、制御機器の小型化と高い電力効率を実現することが可能となる。産業用オートメーションシステムや汎用プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの用途に向ける。
ISO8200Bは、高い絶縁性能を持つインターポーザを用いて、ロジックICチップとパワーICチップを1パッケージ内に積層した。ロジック入力端子を、マイコンあるいはFPGAに直接接続すれば、接地されたさまざまな負荷に接続された8チャネルの出力スイッチを駆動することができる。
この他、オン抵抗が小さいパワースイッチICを内蔵しており、システムの電力損失を低減することができる。また、モータやヒータなど誘導性負荷に向けた高速消磁回路を内蔵しているため、システムレベルで実装面積やコストの削減が可能となる。さらに、加熱や短絡、過電圧、接地不良などに対する保護機能を備えている。ISO8200Bは、RF電磁波耐性の規格である「IEC 61000-4-3」にも準拠している。
ISO8200Bはすでに量産中で、パッケージはPSO36で供給している。1000個購入時の単価は約3.5米ドルである。
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