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検知範囲40cmの赤外線ジェスチャーセンサーマキシム MAX25405

Maxim Integrated Productsは、赤外線ベースの動的光学センサー「MAX25405」を発表した。主に車載向けで、コストとサイズを抑えつつ、従来品の2倍となる40cmの範囲でさまざまなハンドジェスチャーを認識する。

» 2021年07月09日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2021年6月、赤外線ベースの動的光学センサー「MAX25405」を発表した。自動車をはじめ、非接触型スマートホームハブやサーモスタットなど、民生機器や産業機器にジェスチャー検知機能を組み込める。

赤外線ベースの動的光学センサー「MAX25405」

検知距離は従来比2倍の40cm

 MAX25405は、レンズ、アパーチャー、フィルター、6×10の赤外線(IR)センサーアレイを搭載し、120kルクスの環境下でも動作できる。スワイプ、回転、エアクリック、リンガートゥクリック、3×2ゾーンの近接検出など、9種類のジェスチャーを1チップで検知する。検知距離は40cmで従来品の2倍となっている。

 パッケージは4×4×1.35mm、20ピンのQFNで、高度な集積により、4つのディスクリートIR-LED光源と組み合わせても、ToF(Time of Flight)カメラシステムと比較して、サイズを4分の1、コストを10分の1に削減できる。

 動作温度範囲は−40〜+85℃で、I2CとSPIインタフェースに対応する。評価キット「MAX25405EVKIT#」も提供する。

 主に車載用途を想定しており、運転手が道路から視線をそらさずに運転できるほか、助手席や後部座席の同乗者用のジェスチャー検知ディスプレイにも利用できる。同社では、手頃な価格で低〜中価格帯の自動車に付加価値を与えられるとしている。

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