図4は背面のカバーを外したものだ。下側にAC100Vが入力されトランスでAC18VとAC8Vを生成。中央下のダイオードブリッジとコンデンサーでDC25Vが生成されていた。
図5は操作パネルのある正面のカバーを少し開けたもので、図5左下に制御基板が取り付けてあった。
本体の操作パネル側を開けて基板や内部の部品を確認した。図6に示す。
図6は制御基板で7個のコネクターがあった。また制御基板に寒天は被ってなさそうだった。不思議に思いつつ、タンクの下のモーターをのぞいてみると、大変なものが見つかった。
なんとモーターの配線がニッパーのようなものでバッサリ切られていた(図7赤矢印で示した部分)。なんだ、これは! この機器は分からないことだらけだ。
このままでは、修理作業が継続できないので、メーカーの販売代理店にエラー内容と配線切れの件で問い合わせを入れた。配線が切られているとの情報を伝えたことに効果があったようで、代理店からすぐに応答があり、機器のシリアル番号を教えてほしいということだった。シリアル番号の写真と今までの調査の報告書を一緒に送った。
翌日に代理店から返事があった。
エラー内容は、ER9=センサー異常、ER8=フタ無し、ER4=モーター回転不良。
この機器の修理を依頼された際に、ユーザー(=今回の修理依頼主)へ「修理不可」と回答したところ、ユーザーは「廃棄する」ということだったので、安全を配慮して(代理店で)モーター配線を切断した。
との内容だった。
これでやっと疑問がクリアされた。
通電したときの動作を再確認したが、ふたを開けて通電したのでER8の表示は正常だった。またモーターの配線が切られており回転しないのでER4も正常だろう。何とか現状の疑問は解けた。これでこの機器の修理が継続できるめどがついた。続きは次回に報告する。
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