操作ボックスを図4から図6に示す。
図4は操作パネルと操作基板のハンダ面だ。スタートスイッチのパネルが破れたので透明のテープで補強し、壊れたスイッチをパネルの上に置いた。テスターで押しボタンスイッチを確認すると、代替品はボタンを押すと接点がオンするが、動作不良のボタンは下側から押すと、時々しか動作しなかった。やはりスイッチが壊れていた。
図5は、操作基板の部品面で、図6は操作パネルの内側だ。操作基板は1枚の基板で製造されていた。壊れた押しボタンスイッチと同じスイッチが手持ち部品にあり、簡単に交換修理できた。
カバーの反対側に内部接続図があった。図7に示す。
図7はカバーに貼り付けてあった説明資料だ。配線図には操作方法とドアスイッチは記載されていなかった。
修理が終わって、ワットメーターを通してAC100Vを通電したが消費電力が全くなかった。内部の電源の接続ミスかと思いAC配線の接続を再点検したが正常だった。通電したままで電子レンジのドアを開けるとワットメーターに0.14Wの電力表示が出て操作が可能になった。この電子レンジは安全面を配慮した設計変更が施されていた。
この電子レンジは20年間もよく働いてくれたが、これまで故障は皆無だった。スイッチの交換でまだまだ使えるだろう。電子レンジの内部をきれいに清掃し、バックアップの電子レンジとして保管することにした。
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