MOSFETと力率0.9のPFC回路を内蔵していることから、小型のLED照明を開発する際に、基板面積の削減や設計時間の短縮に役立つ。
フェアチャイルド セミコンダクター ジャパンは2012年8月、LED向けドライバIC「FLS0116/FLS3217/FLS3247」を発表した。装飾用や室内灯など小電力の照明用LEDに向けたドライバICである。いずれもMOSFETを内蔵する。外付けのトランスと電解コンデンサが不要であるため、基板面積の削減と設計時間の短縮に役立つという。
3品種に共通する特長は、力率改善回路(PFC)を集積したこと。力率は0.9以上。その他、LED照明システムの信頼性向上に役立つ機能を備えている。具体的には、サイクルごとの電流制限回路を内蔵する他、過熱保護機能と、低電圧誤動作防止(UVLO)保護機能を備える。入力電圧範囲はいずれも80〜308V。
FLS0116は、消費電力が0.85mAと小さいことが特長。耐圧が550Vで1AのMOSFETを内蔵する。入力条件が直流か交流かを検出する回路を備えており、自動的にPFC機能をオンオフできる。アナログ調光機能やソフトスタート機能も備える。FLS3217とFLS3247の消費電力は5mA。内蔵MOSFETの仕様はそれぞれ700V、1A(FLS3217)と700V、4A(FLS3247)。
FLS0116は7端子のSOPに封止した。FLS3217は7端子SOPまたは7端子DIP、FLS3247は7端子DIPだ。いずれもサンプル出荷中であり、1000個購入時の単価は、FLS0116が1.29米ドル、FLS3217が0.92または1.27米ドル、FLS3247が1.36米ドルである。
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