5回にわたる本連載では、電源エンジニアが求めるシステム要件を、ソフトウェアエンジニアが理解できるソフトウェア要件に変換して伝えられる「橋渡し役」を担うエンジニアの育成の一助となるよう、実例を交えて、デジタル制御ICの特徴からデジタル制御を実装する過程、そしてデジタル制御を実現する上の心掛けについて解説してきた。「スイッチング電源制御は奥が深い」とは、筆者自身が執筆の過程で感じたことだ。説明不足な点はあっただろうが、デジタル制御を適用することで得られるメリットについて、多少なりとも感じてもらえたなら幸いだ。
そして、アナログ制御電源開発で培われたノウハウを持つ電源エンジニアと、デジタル制御の実装を担当するソフトウェアエンジニアの、相互理解による円滑な意思疎通の中で、新しいアイデアが具現化されることを期待して本連載のまとめとする。
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